■冷えないように気をつけること
快適で便利になった生活は、気がつかなかったり、知らないうちに、からだを冷やしてしまう生活が少なくなく、それが現代の不調や病気の原因のひとつになっています。
*普段から気をつけてほしいこと
●体温より低いものは、食べない・飲まない
(生野菜や生サラダを摂る場合は午前中に。冷たい飲み物は冷蔵庫で冷やしたものではなく、常温に氷を入れて飲んでください。)
●果物など南国産地の食べ物は控える
(果物を摂る場合は、レストランに出るコース料理の量くらいで、午前中に摂る。)
●白い食材は、なるべく控える
(ヨーグルトなどの乳製品、めん類、パン類、砂糖など。)
●体調に合わせて、歩く距離を延ばす
(外出の行き帰りのどちらかを遠回りしたり、階段を利用して歩くなど。)
●毎日、38~40度までのお風呂に15~20分、ゆっくりつかる
(その際、500mlのお水を持って入って、水分補給しながらつかってください。)
●夜12時までには就寝する
(夜勤の方は除く。)
体温より低いものを摂ると、胃腸の働きを低下(消化力の低下)させるだけでなく、「発汗力も低下」させます。
夏は汗をかいて体調を整える季節ですが、冷蔵庫の発達によって、夏でも体温より低いものが摂れるようになり、発汗力が低下(夏の冷え性)し、むくみ(浮腫)や倦怠感(だるい)などの症状が表れやすくなっています。
また冷房によって、冬よりも夏の方がからだが冷えやすくなっているので、シャワーだけで済ますのではなく、冷房の冷えを取り除くために、夏でもぬるめのお風呂につかるようにすることをおすすめします。
※日本はお風呂の文化です。これは日本の気候である高温多湿の影響です。湿度が高い分、余分な水分を
からだに溜めやすく、湿(水分過多)による不調を予防するために湯につかる習慣が生まれました。
毎日の食事や習慣が、常に私たちのからだに影響を与えています。だからこそ、日頃の過ごし方(食事・習慣)がとても大切です。
生きるということは、熱を発することです。動くためには、エネルギー(熱)が必要ですから・・・
できることからひとつずつで良いので、冷えないように、温め生活(温活)を意識して送ってください。
■同じ冷えの症状でも、体質が違えば症状の「起こる原因」が変わります
もともとの体質が違うと、同じ「冷え」でも起こる原因が変わってきます。
当店の全スタッフ、母娘であるにも関わらず漢方的に診ると冷えの起こる原因がそれぞれ違います。
*店長:むくみ(浮腫)やすい体質なので、体内の水分過多によって冷えやすい(水滞体質)
*娘1号:ストレスを抱え込む体質(イライラ)なので、気(熱)の巡りが阻害されて冷えやすい(気滞体質)
*娘2号:眠りが浅く、生理不順の体質なので、血液不足によって冷えやすい(血虚体質)
体質によって、冷えの起こる原因が変わってくるので、漢方薬も変わってきます。
店長の場合だと、余分な水分を出す(利水)生薬中心の漢方薬を、娘1号の場合だと、気の巡りを良くする(発散力)生薬中心の漢方薬を、娘2号の場合だと、血を補う(補血)生薬中心の漢方薬になります。
また漢方薬でなくても、体質に合わせた食べ物を基本に摂ることで、改善したり、予防できたりします。この考え方が「食養生」となり、どの食材を組み合わせるとよいか、という献立の部分が「薬膳」となります。
「食養生」や「薬膳」と聞くと、普段なじみのない生薬などを使った料理や食事方法と思っている人もいると思いますが、そうではなく、「医食同源(薬食同源)」という考えが基本となっているので、日常の食事そのものが実は「薬膳」になります。
実際、普段何気なく食べている食材で生薬になっているものもあります。
*しょうが⇒生姜や乾姜 *しそ⇒紫蘇葉 *やまいも⇒山薬 *ミント⇒薄荷 *シナモン⇒桂枝など・・・
「飲食衣服、これ大薬」という文章が東洋医学の古典には書いてあります。
その季節や自分の体質に、無理なく毎日の食事や習慣が合えば、自然と元気に過ごせるということをこの文章は伝えているのだと思います。
体質や食材の特長を知ることも大切ですが、まずは「その季節の旬のものを中心に食べる」「体温より低いものは、なるべく摂らない」「よく味わって(噛んで)食べる」「腹八分目、食べ過ぎない」も養生になりますので、難しく考えずに、実践してみてください。
スミヨシドラッグ
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